動画を作ってみよう!・6~MMDの照明について
今度は、照明の操作に関してです。
MMDの照明は、全体を照らす一個しかありません。
「照明操作パネル」のスライダを動かして、照明の色や向きを操作することが出来ます。
まず、モデル操作パネルから「カメラ・照明・アクセサリ」を選択し、照明を操作できるモードにしましょう。
今回は、ISAOさん作・博麗霊夢モデルに説明を手伝っていただきました(^^)
MMD画面右下あたり、「照明操作」と書いてあるパネルがありますね。
赤・緑・青のスライダと、XYZのスライダがあります。
初期数値では赤緑青がすべて「154」。Xは「-0.5」Yは「0」Zは「+0.5」。
顔の影の当たり方からもわかるように、なんとなく向かって右から光が当たっているような状態です。
これで「X」のスライダを一番右に移動してみましょう。
光の当たっている方向が変わりました。
この状態で良ければ、照明操作パネルの「登録」ボタンを押します。
作業をしていると、意外と忘れがちになるので注意!カメラと同様、エンターキーでは登録できません。
「Y」のスライダを右に移動すると、下から照明が当たっているような感じになります。ちょっとコワイ。
「Z」を移動すると、モデルの正面と背面で光の当たり方が変化します。ここでは逆光に。
照明の操作は非常に簡単で、例えば0フレーム目で右から光が当たっている状態でキーを登録し、100フレーム目で左から光が当たっている状態でキーを打てば、0から100フレームの間に光が移動する状態を、簡単に演出することが出来ます。
光が動くさまは、視覚的に非常に雄弁です。これを使わない手はありません。
また、光の当たり具合で、モデルの表情や雰囲気がまったく変わってきます。
モデルによって、光の影響を受けにくいモデルもあれば、濃い影が落ちるモデルもあります。
そういった違いも楽しみながら、光を操作しましょう!
●画面を真っ暗にしたい!
求められているのに知られていない、「画面を真っ暗にする」方法をご紹介しましょう。
演出上、画面を暗くしたい!ってこと、あるんじゃないかと思います。
例えば、この場面を暗い夜の雰囲気にしたいな…と思った時。
現在はとりあえず、霊夢さんと博麗神社ステージ(nyaさん製作)だけが置いてある状態。
背景が白いので、とりあえず メニューバーから「背景」→「背景黒化」でバックを黒くしましょう。
ここで例えば、スカイドームの星空テクスチャを入れたものを読み込んでもいいし、「背景」→「背景画像ファイル読込」で夜空の写真や画像などを読み込んでもいいですが、とりあえず。
赤・緑・青のスライダを上から順番に全部左に移動し、数値が「0」の状態にすると、画面は暗くなってくれますが…
どうもまだ今ひとつ暗さが足りない。もっと真っ暗にしたいのに!という時。
実は、照明操作パネルの数値部分。手入力が出来ます。
現在「0」になっている数値のボックス部分に「-100」を入力すると…
かなり暗くなりました!!
(※もっと暗くしたい時は、-200くらいにするといいかもです)
では、暗くなったこの状態で照明キーを0フレーム目に登録し、170フレーム目でカメラをちょっとだけZでズームしてXで左に動かし、「赤・緑・青」を数値154に戻して(つまり明るくして)キーを登録してみます。
その後のカットではアップにして、照明の向きも動かしてみました。171フレーム目ではYが-1.0なのを、286フレーム目で-0.2にして登録しています。顔の上で光が移動するのがわかりますね。
(※ちなみに、170フレーム目まではカメラが視野角32、アップのところは視野角8になっています)
こんな感じで、照明操作はものすごく簡単!
簡単でも動画全体に与える効果は絶大なので、カメラを付けながら、細かく色々と設定してあげてください。
で、上の霊夢さん。目線を片方に流しているだけで、表情をまったく付けていない状態です。
これだとやっぱりなんだか面白くない。表情をつけましょう。
次回:動画を作ってみよう!8~表情モーフの操作