はじめてのポージング!その2 ~肩・腕・ひじボーン
ポージング実践編の2です。
上半身・下半身ボーンで向きをつけたあとは、肩・腕・ひじです。
やはり、根元である「肩ボーン」からポーズを付けていくことにします。
コツは、肩ボーンの時点である程度腕の向きを決めてしまうことです。
腕が上にあがっていれば上げるし、下げている時は下げるのはもちろんのこと、気をつけるのは内側・外側の向き。
お手本とにらめっこしながら、肩ボーンを付けます。
あげるのはわかるけど、回転はしてるのかな?内側?外側?
とは言え、肩の動きはわずかです。あまり大きく動かすと、破綻(モデルの見た目が崩れてしまうこと)しますので注意。
次は腕ボーンです。
ぐいっとあげて…
そしてひじボーンです。
ひじを動かす時に気をつけるのは、ねじりすぎないことです。
お手本のポーズに合わせるために、肩や腕から回転をつけないで、最後にひじを大きくねじって帳尻を合わせようとすると、特にひじが露出しているモデルの場合、ひじが破綻してしまうことがよくあります。
こういった状態を防ぐため、「ひじボーンはY軸方向にしか動かさない」という方も居ます。
そこまで厳密にはしなくても、ひじの回転は最小限に、肩・腕の回転によって向きを決めていくやり方が推奨されています。
とは言え、最初はよくわかんないねそういうの!!
やってみて、おかしくなったら直せばいいじゃん!!
ということで、ひじ!明らかにおかしくなかったら、良しとしよう!次いっちゃおう!!
というわけで、右側もつけてみましょう。
こっちは右腕がどうなってるのか、画像からはよくわかりません。想像でつけていくことになります。
右肩はあがってるの?さがってるの?
腕はどっち向いてるんだ?
わかんなくなったら、モデルを回してみて、おかしくないかどうかチェックしましょう。
右クリックしながらドラッグ(右ドラッグ)で、座標軸を中心にモデルは簡単にぐるぐる回せます。
また、MMD画面右下にある「視点パネル」で「右面」をクリックしてもいいでしょう。
このポーズの場合、脇はしまっていた方がカッコイイ気がします!!
知ってるといいかもしれない豆知識 腕捩ボーン・手捩ボーン
前に紹介した「準標準ボーン」であるところの「腕捩ボーン」「手捩ボーン」は、肩ボーン・腕ボーンの回転だけではひじまでがフォローできない時、回転を加えて補正するためのボーンです。
腕が露出したモデルで破綻が目立つ、モデルの衣装が崩れる時などに、捩ボーンの助けを借りれば、キレイに仕上がるかもしれません。
さて、ざっくり出来たら、今度は指の表情も付けてみましょう。
左手から。
お手本をよく見ると、指が少しずつバラけてて、手を開いたパーの状態そのままではないことがわかります。
指ボーンを簡単に動かすには、回転ハンドルよりも、MMD画面右下の回転アイコンをおすすめします。
回転ハンドルだと、その時見ている角度によって動く方向が変わってしまうために、指が異様な方向に曲がってもわかりにくく、あとから何これ!と叫ぶハメになります。
X・Y・Z全ての方向に調整することで、細かい表情はもちろん出せるのですが、単純にちょっと開いたり曲げたりしたいだけなら…
1・ まず、MMD画面左のフレーム操作パネルから「指」の項目を開きます。
※小さくて密集したボーンを選択する場合、モデルのボーンを直接選ぶよりこっちの方が楽に正確に選択できます。
2・ 親指: Z軸・Y軸
親指以外の指: Z軸 で操作します。
※指の操作はこの限りではないですが、単純な握り開き・指曲げならこの操作で対応できます。
さて今回の場合、各指の一番根元にあるボーンを反るように操作するだけです。
まず親指以外の指。Zですね。人差し指・中指・薬指・小指の1にあたるボーンを選択し、回転アイコンZで反るように動かします。
そして、親指0ボーンをZで開かせるようにして、完成。
もちろん、もっとキレイに反らせたい!とこだわるなら、根元だけでなく2.3のボーンもバランスをとって操作して仕上げてみるのも良いと思います!!
次は右手です。
グーになってますね…
しかし、これをさっきみたいにいちいち小指1曲げーの、小指2曲げーの、とかやってられません!!
そんな時は、MMDにもともと入ってる「ポーズデータ」を使います。
1・ メニューバー→「ファイル」→「ポーズデータ読込」
2・ 「右手グー」選択
すると、自動的にモデルの右手が「グー」の状態になると思います。
しかし、気を付けなければいけないのは「この時点ではまだフレーム登録されていない」ということです。
すかさずEnterを押すか、「ボーン操作パネル」の「登録」を押しましょう。
これで、間違いなくモデルの右手がグーになりました。
手首の向きも調整して、これでほぼ腕まわりは完成です!
今回のまとめ
・肩と腕を動かす時は、回転(特に内側・外側の回転)を意識する。ひじを大きく捩じりすぎると破綻する。
※自分で同じポーズをとってみて、二の腕の内側がどこにあるかを確かめてみよう!
・でも、目に見えておかしくなきゃとりあえずいい!いいってことにしとく!!!
・指は親指・ZとY、親指以外はZの回転アイコンで操作してみる
・ポーズデータを活用すると便利!