はじめてのMikuMikuDance!

管理者:工藤P  MikuMikuDanceこと「MMD」の初心者向け操作解説ブログです。

MMD「よくある質問」・2 ~「モーション修正」と「ちびキャラ用モーション修正」

モーションを借りてきて、自分の好きなモデルに流し込んで踊らせる。
手軽に出来ますが、モデルはそれぞれ、背の高さから腕や脚の長さ、頭の大きさ、肩幅、衣装、胸の大きさなど千差万別です。
だから、モーション制作元と完全に同じモデルを使うのでない限り、腕が頭を貫通したり、腰に当てているはずの手が浮いてしまっていたりと、修正しなければいけない箇所が出てくるのはある意味当然です。

場合によってそれぞれですが、簡単に私の場合の直し方を。

1.腕まわりの動きを直す

腕の動きがおかしい時は、基本的には肩から直すのが私のやり方です。
なぜかと言えば、一番動きが目立ちにくく、かつ根元にあるボーンだから。
腰にうまく手があたってないくらいなら、肩ボーンの向きを調整すればすぐに直せます。

f:id:mmderlife:20140122104302j:image

(お借りしたモデル・Lat式冬服ミク/roco式オランダ お借りしたモーション・LoveTimer/ブレン坊)

それでもいまいち上手くいかない…という場合は、ひじや腕、手首を直します。

2.足首を直す

モーションを入れたら、なぜか足首がひっくり返ってる…
そんな経験をしたことのある方は少なくないかもしれません。

足まわりのモーションは、足IK・センター・下半身・足ボーンなどの精密な調整をされ、ギリギリのバランスで成り立っているもの。
しかし、何度も言うようにモデルはみな脚の長さ・足そのものの大きさや厚さ(裸足か靴かでも厚みが違ってくるのわかると思います)、ボーンの位置などが違います。
なので、モーションを入れただけで全て完璧に上手くいくことは少ないと思ってください。
だいたいの場合は、つま先が沈んだり足首がひっくり返ったりします。

そして、これを直していくのはなかなか難しい…
手練のモーション職人でも、あまりやりたくないんじゃないかと思います。

私が勧めるのはまず「映さない」
つまり、先にカメラを付けてしまって、おかしい足首から先は映さないようにする。
真面目にこれはかなりおすすめです。映さない方がラク!!

どうしても直さなければいけない場合は…
私は足IKの回転で直しますが、人によっては足ボーンの向きを直したり。足首ボーンを補正的に使ったり。
まあ、先にも言ったようにセンター・足IK・足ボーン・下半身のどこかを直せば、バランスが直る確率はあります。
面倒なので、カメラで映るところだけ足IKの回転を手付けで直してしまうのが私のやり方です。
(足首ボーンをあまり使っていないモーションなら、足首ボーンで直すのもいいかも)

モーション修正には「手付けで直す」「フレーム位置角度補正で直す」「ボーンを多段化して直す」など、色んなやり方があります。
ものによっては、多段化が一番ラクだったりもします(もとの動きに変化を加えず直せるため)。

詳しく説明してくださっているところを紹介しますので、上の私のざっくりすぎる説明よりそちらをご参考に…

【MMD tips】フレーム位置角度補正の有効活用(ぱぴこさん)

モーション修正 多段化活用編(切な顔P)

上の記事を動画で説明したもの




補足:ミニキャラ・ちびキャラのモーション修正

小さくてかわいいちびモデルに、かわいく踊ってもらいたい!!!

…こんな素直な気持ちでモーションを入れたのに、あらふしぎ…ボディが床に埋まる!!足が大変なことになる!!
そんな思いをした方もたくさん居ることでしょう。

上でも説明しましたように、普通の等身のモデル同士でも、モーションに修正が必要になるのです。
二頭身や三頭身のモデルにモーションを入れて、不具合が出ないわけがない!

だいたいの場合、ちょっとの修正では追いつかないほどのものすごい状態になるのではないかと思います。
では、ちびキャラで既存モーションでかわいく踊っている動画はどのように作られているのか。

私の場合はまず

1.MotionConverterで、モーションを調整する。

MotionConverterとは:Yuminさんが配布しているモーションデータ調整ツール。頭身の違うモデルへモーションを入れる場合に、スケールを考慮して調整したモーションを作成してくれます。(説明・配布場所はこちら

これで、センターや足の位置が補正され、パッと見はかなり直ります。
4~5頭身くらいの子供モデルなら、これで十分かもしれません。
(※ただし、ツールで変換できるのがpmdモデルのみという制約があります)

しかし、2~3頭身のちびモデルとなると、頭が大きかったり腕が短かったりして、そのあたりの補正が求められます。

2.それ以外の箇所を補正する。

頭が大きく腕が短いと、まず、「頭の上で手を叩く」というようなモーションが不可能になったりします。腕が完全に頭にめり込んで見えなくなったりするのです。
基本的に腕を高く上げるモーションは全て鬼門になるので、そのあたりをどう修正していくか…
私は全部手付けで「それっぽい動き」に直します。


上記のような手法以外にも、フレーム位置角度補正で直す方法もあります。
こちらもリンクを紹介致しますので、参考にしてください。


異なるモデルのモーション読み込みについて(@guttaliさん)

 
おっぽこ達用にモーションサイズを小さく修正したい(きりあさん)

MotionConverterを利用してみんなもっと高良モデル動画作ろうず!(きりあさん)