はじめてのMikuMikuDance!

管理者:工藤P  MikuMikuDanceこと「MMD」の初心者向け操作解説ブログです。

動画を作ってみよう!・5~カメラについてもう少し詳しく



前回に引き続き、カメラ操作について。
もう少し詳しく説明します。


1. Zアイコンでの「視点移動」とスクロールホイールでの「ズーム」の違い

前回の記事に載せていたカメラ付けの動画では、モデルに寄ったり離れたりする「ズーム」を、マウスのスクロールホイールで行なっています(虫メガネアイコンでも同じようになります)。

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画面右下の「移動」のZアイコンでも、同じようにモデルに寄ったり離れたり出来ます。
一見両方とも同じような画面になりますが、実は大きく異なります


言葉で説明するのはわかりにくいので、これまた動画を作ってみました。
(このブログから見ると動画の下にバナーが出て文字隠れちゃうので、バナー消して見てね!)

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動画の中にも書いてますが、Zアイコンで距離を取った時と、スクロールホイールで距離を取った時とでは、仕上がりの印象が結構変わってきます。
こだわってやると、これは大きな違いになってきます。面白いね!

 

更にわかりやすく説明するなら…

 

○スクロールホイール・虫眼鏡でモデルにズームする時は

「モデルから離れたところにあなたが居て、カメラのズーム機能でズームしてる」

あなた(カメラ)の立ち位置は動いてません

 

○Zアイコンでモデルにズームする時は

「モデルから離れたところに居たあなたが、モデルに近づいて撮る」

あなた(カメラ)の立ち位置自体が、モデルに向かって近づきます

 

お分かりいただけましたでしょうか?Zアイコンで動いた方が臨場感が出る理由も、これで納得いただけたかと思います。

 




2. 「視野角」について

続いては「視野角」についてです。

カメラ操作パネルには「視野角」というスライダがありますね。

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初期状態ではこの数値は「45」になっています(スライダで動かせますが、数値手入力も出来ます)。
これはやや「視野角大きめ」な値です。

視野角が「大きい」「広い」(だいたい数値45以上)とは、通常のカメラ撮影で言うところの「広角」というものです。
視野が大きくなっている状態で、遠近感が強調されます。うまく行けば、スケールの大きい、迫力のある画面が撮れます。
ただし、やりすぎると画面に歪みが生じます(わざとそうやって、不思議な感じにしても面白いかもしれません)。

カブッPさんの「ホールステージ」をお借りして、比較画像を作ってみました。
上の画像は視野角が「90」
下の画像は「35」

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奥行き感、床の格子模様の見え方などに注目してください。
同じステージを撮影しているのに、なんだか違うステージのように見えますね。

とは言え、さすがに視野角を90にして撮ることはあまりないのではないかと思います。
通常、広くしても45~55くらいまでが一般的…そして、色んな人に聞いてみたところでは「25~35くらい固定で、ほとんど変えずに撮っている」という方が一番多数派でした。

ですが、例えば青空を気持ちよく広く撮りたい時など、視野角を大きく広げて撮るのもいいんじゃないかと思います。
(下の画像は視野角45。モデル「小岩井よつば」なめこ汁さん製作 ステージ「屋上」+スカイドーム

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さて次は、「視野角を狭くする時」。

面倒なことは一切言いません。「モデルをアップにした時は、視野角を小さく(狭く)した方がいい!!」


これについては、既に詳しく説明してくださっているブログがありますので、そちらを是非読んでいただきたいと思います。

MMDの標準ミクさんを可愛く撮るためのTipsと自己流カスタマイズの紹介DONburi Room

こちらのブログではあにまさミクさんを例にあげていますが、ほかのモデルでも同じこと。
アップを撮る時は、なるべく視野角を小さくして(5~15くらい。絶対1で撮るといいうこだわりの方もいらっしゃいます)あげた方が、モデルを美しく撮ってあげられます。

また、こちらでも視野角についての記事。

MMDの視野角忍び小屋

戦国BASARAの猿飛佐助モデル製作者のAZさんが、自作モデルなどについての視野角のお話と検証画像。
TETAさんのモデルもAZさんのモデルも、どちらかと言えば視野角にはそれほど左右されない方だと思いますが、それでもやっぱり視野角を下げて撮影すると、顎のあたりがシュッとしますね!

こちらで、一度作った動画のカメラを全て視野角45度にしたものと、比較を作ってみました。

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一番わかりやすいアップの比較画像がこれ↓
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とても同じモデルとは思えないほど差が出るのがわかると思います。
しかし、部分によってはアップ気味の構図でも、視野角を大きくした方が面白い効果が出ている場面がありました。


ステージ撮影時の視野角比較画像を見てもわかる通り、モデルだけではなく、背景が入ってくると視野角ひとつでまったく見え方が変わってきます。
何かしっくり来ない…と思った時、視野角のスライダを動かしてみると、ぴったりのカメラが見つかるかもしれません。
参考に、私の作成した動画での視野角の付け分け方を解説してみました。

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※視野角を狭くする時、私の個人的な感覚ですが…

「圧迫感を感じさせたい時」「狭いところで窮屈に動いているように見せたい時」「モデルの内面表現の時」などに、視野角を狭くしてあえてロングで撮ったりします。
逆に「開放感を出したい時」「伸び伸びしているように見せる時」「モデルの視点を離れて客観表現として見せたい時」は、視野角を広げます。



視野角については、既に述べた通り「ほとんど変えない」人が多数派だったりもします。
人間の目で見えてる視野角は27くらいだそうなので、そのままそれを維持して撮るのもいいかと思います。

でも、もしかすると、ちょっと気をつけて変えてみたら、もっといい構図が撮れるかもしれません。
大きなステージ、視野角を広げてあげると思わぬカッコいい角度が出現することもありますよ!
そして「アップ時は視野角小さく!」は是非おすすめしたいと思います…!!



次回:動画を作ってみよう!・6~MMDの照明について