はじめてのポージング!その1 ~上半身・下半身ボーン
初めてMMDをダウンロードし、モデルを読み込めるようになっても、それからどうしたらいいの?
自分でモデルを動かしてみたいけど、関節が変な方向に曲がったり、足がどうやっても上がらない!
そんなあなたのために、基礎の基礎!MMDのかんたんポージングにチャレンジしてみましょう!
ポーズ: 再生ボタンを押しても動かない、フレーム1枚分だけの「ポーズ」。ポーズデータとして保存される。
全身のものもあれば、手をグーにしたりパーにしたりなどの部分的なものもある。
モーション: 再生ボタンを押すと動く、複数のフレームに渡った「モーション」。モーションデータとして保存される。
今回作っていくのは「ポーズ」です。それでは、下準備から。
お手本となる画像はこちら。zezeミクさんに、カンフーポーズをやってもらいました(ヘタリア3巻表紙の中国さんのポーズを元にしています)。
1. MMDを起動し、好きなモデルを読み込みます。
2. ポージングのお手本となる画像を、MMD画面の中にドラッグ・アンド・ドロップでひょいと放り込みます。
※または、メニューバー→「背景」→「背景画像ファイル読込」→「背景画像表示」にチェック の手順でも出来ます。
3. 放り込んだ画像を、ポージングしやすい位置に移動します。Ctrlキーを押しながら、MMD画面右上の緑色の十字マークを操作することによって画像の移動、虫眼鏡マークで拡大縮小が出来ます。
さてこれで準備が出来ました。さっそくモデルを動かしていきましょう。
(ボーンの操作方法がわからない方はこちら→)
まず、どのボーンから動かすか。
一般的に、ボーンは中心になるもの・体幹や重心になるものから徐々に末端へと言われていますが、モーション作成時はともかく、ポージング・静止画の時はそこまで厳密に考える必要はありません。適当に好きなところから動かしましょう。
とは言え、体の向きが合ってない状態から腕などを作ってしまうと、あとで結局向きを変えないといけなくなります。
なので今回は、体の向きを決める上半身・下半身ボーンから作っていくことにします。
まず上半身ボーンを選択。ショートカットCもしくは、モデル操作パネル「選択」を押して、直接モデルのおへそのあたりにあるボーンを選択してもいいです。
(※上半身ボーンと下半身ボーンの◎の部分は重なってることがよくあります。どっちを選択してるか確認してね)
上半身がどっちを向いているかを良く見て、ボーンを動かします。回転ハンドルでもいいし、MMD画面右下の「回転アイコン」(上の一列)を使ってもいい。
回転アイコンで動かすなら、Yで回して、Zで少し持ち上げる感じでしょうか。
向きが決まったら、忘れずEnterキーを押して「登録」してください。
ボーンを動かしたらキーを登録しないと、すべては水の泡になってしまいます…
左のフレーム操作パネルを見て、キーが登録されていることを確認してください。
次は下半身ボーンです。
X・Y・Zすべての方向に調整が必要になりますね。
下半身ボーンの向きは、特にモーションを作る際には非常に重要になってきます。
スカートをはいたキャラクターだと下半身ボーンの向きがわかりにくい場合もありますが、可能な限り、ベルトの向きなどを良く見て正確に下半身の向きを付けてください。
下半身ボーンは、下半身から下すべてのポージングのバランスを決定する重要なボーンなのです。
まあ、ポージングや静画の時は、それっぽくなってりゃそれでいいです。調整はあとからいくらでも出来ます。
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とりあえずは飛ばしてもいい豆知識・ 「標準ボーンと準標準ボーン」
上半身・下半身ボーンは「標準ボーン」と呼ばれる基本のボーンなので、人型のモデルにはたいてい入っています。
また、モデルによっては「上半身2ボーン」や「腰ボーン」というものが一緒に入っているものもあるかもしれません。
これらは「準標準ボーン」と呼ばれるもので、標準ボーンだけでは難しい動きをさせたい場合にモデルに付加し、動きの自由度を上げるためのものです。
モデルによっては最初から入っているものもありますし、入っていないなら「PMDエディタ/PMXエディタ」というモデルデータを改造するためのツールで付加する必要があります(これらのツールは、起動さえ出来てしまえばこの手のボーン付加改造は割と簡単に出来ます)。
※標準ボーンはほとんどのモデルに入っていますが、準標準ボーンは入ってないモデルも数多くあります。そのため、準標準ボーンを使って作ったポーズやモーションデータを、準標準ボーンが入っていないモデルに流し込むと、変なポーズや動きになってしまうことがあります。ボーンが足りない状態なわけですから、当たり前ですね。
配布されているモーションの説明書に「●●ボーン必須!」などと書いてある場合は、それをモデルに付加してあげないと、不思議な動きになってしまうことがままあります。
モーション作成者が作った通りのモーションを再現するためには、モーションデータに付属の説明書をよく読み、指定のボーンは必ず付加しましょう。
準標準ボーン追加・モーション必須ボーンに関するおすすめ記事
【MMD】準標準ボーンの追加方法について(Rickさん)
配布モーションの「必須ボーン」について①(16/イケメンマスターPさん)
どんなモデルでも踊れるように、「モーションを作成する際は標準ボーンしか使わない!」という人も居れば、「理想の動きに近づける為に準標準ボーンも使用する!」という人も居ます。考え方はそれぞれ、お好きなように。
準標準ボーンの例:全ての親・上半身2・腰・腕捩・手捩・グルーブなど